私が小さい頃の中国の映像といえば、
人民服を来たたくさんの人たちが自転車をこいでいる風景でした。
それがいつしか自動車の所有台数が増え始め、
今ではどこもかしこも自動車だらけになっています。
私がその昔のイメージを持って初めて中国に旅行した時、
道路の上を流れる自動車の波に驚きました。
時代は変わるものですが、中国の変化はとてつもなく速いです。
そんな中国ですが、やはり自転車は生活と切り離せないもの、
今でも非常に多くの需要があります、
中国の自転車はシンプルなものが多いのですが、
日本の自転車とあまり大差はないため、ほとんど気に留めていませんでした。
ある瞬間までは。
それは私がある日道を歩いていた時のこと。
異様な自転車のラベルが私の目に止まりました。


なんだこれはwww
謎のひらがなブランド「にきぉき」、更にその横に「日木大木」という漢字表記まであります。
中途半端に漢字の読みが合っているのが更に謎を深めます。
ただの自転車を見て爆笑している私を見て、周りの人はさぞ気持ち悪かったことでしょう。
しかしそれ以来自転車すら監視対象になってしまい、私の日常は非常に辛いものになりました。
雨の日も風の日も、止まっている自転車を見つけてはブランド名を確認する苦しい日々。
しかし現実は無情にも、「SPORTS」や「SUPER CHINA」など、
いい加減なつまらない英語表記しか見つからず。
猛吹雪の日には、諦めて祖国に帰ろうかと思いました。
しかし、ここで諦めればVOW読者に先を越されて投稿されてしまうかもしれない。
そんな焦りの中、無心に自転車のラベルを探し続けました。
歯を食いしばって自転車のラベルを探していたそんなある日、
ついに非常に怪しいラベルが私の目に飛び込んできました。

「につそつな」「につそつな」「につそつな」
謎の日本語三連発です。
かなりしつこいです。
しかも何か命令されているような語感です。
日本語=クールだと思ったのでしょうか。
少なくとも日本人の目から見るとあまりクールではありません。
そして続いて発見した怪しいラベル。

「ひきさい」
やはり意味不明です。
念のため大辞林を引いてみましたが、「ひきさい」は載っていませんでした。
しかし多くの日本人が暮らす中国。
日本人としての誇りを忘れない、一台の自転車を発見しました。
日本で有名な某コーヒーチェーン店の店主の自転車だと思われます。

うえしまさんも中国で頑張っているようです。
自転車ラベルはまだまだあるので、次回に続きます。
続く